森の木陰でドンジャラホイ

e0078674_2164876.jpg世界の宗教や信仰、神事というものについてそれほど詳しくもないのですが、狐を拝んでる国って日本ぐらいじゃないのでしょうか。
イソップ物語がその代表ですが、だいたいどこの国でも狐といえば、ずる賢くて陰湿な生き物で、これは別にわが日本でも例外ではなく、どこか得体が知れずうす気味の悪い、陽ではなく陰、光ではなく闇、聖ではなく邪の部類に属するものとして扱われています。
その、どちらかといえば妖怪に近い、というよりほとんど妖怪の狐がどうして信仰の対象になっているのかというと、お稲荷さまの神使だからで、お稲荷さまは人を選ばず誰でも願望を成就させると信じられていて、博徒や遊女、被差別階級等にも広く信仰を集めた日本で人気ナンバー1の神様だからです。
さて、お稲荷さまってどんな神様だかご存知でしょうか?
商売繁盛の神様だといわれているのは、先に述べたように、普通の神様なら聞く耳を持たないような欲の皮の突っ張った人間の願いも叶えてくれるからで、この神様の本質ではありません。
例えばキリスト教徒なら、どんな無学な人でもイエス・キリストの生涯を知らない人はいないでしょうに、日本人なら誰でも知っている、そして日本人以外は誰も知らないお稲荷さまが実はどんな神様なのか、日本人はどうして知らないのでしょうか。
「キリスト教は信じたい人だけが信じる宗教で、土着の稲荷信仰といっしょにしてもらっては困る。」
そうおっしゃるのはもっともです。
ところがお稲荷さまというのは、「古事記」はともかく「日本書紀」には登場しない神様なのです。
「身分の卑しい人でも参拝できるし、日本書紀にも載ってないんだから、どうせ大した神様じゃないんでしょ。」
そう思ったら大間違い。
お稲荷さまは豊受大神(とよけのおおかみ)、豊宇気毘売命(とようけびめ)、宇迦之御魂神(うかのみたま/倉稲魂命とも書く)と呼ばれるのが正式で、あの伊勢神宮の外宮に祀られている神様です。
外宮というくらいだから内宮より格下なのかと思ったらこれも大間違い。
「外宮先祭」という言葉があり、重要な祭りは全てまず外宮からという伝統があって、内宮と同列と思えるくらいに外宮が重視されているのです。
内宮に祀られているのはもちろん皇祖神の天照大神ですから、これ以上の神様は日本にはいません。
e0078674_22482790.jpgそんな凄い神様が、国の正史である「日本書紀」では触れられておらず、どうして妖怪であるはずの狐を従えているのか、まったく謎のままなのです。
伊勢神宮外宮社伝によれば雄略天皇(在位456年12月25日 - 479年9月8日といわれている第21代の天皇、架空の人物である可能性が高い)の夢枕にアマテラスが現れ、「一人では寂しいので、等由気大神(とようけのおおかみ)を近くに呼び寄せなさい」と言われ遷宮させたとされているのですが、この伝承も何か変です。
アマテラス大神は女神なのですから、独身が寂しいのなら普通は男神を呼び寄せるのが自然ですのに、トヨウケ大神も女神なのです。
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by sweetmitsuki | 2010-08-10 22:55 | おどろけー | Trackback | Comments(4)
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Commented by saheizi-inokori at 2010-08-10 23:36
早く続きを読みたい!
Commented by sweetmitsuki at 2010-08-11 00:35
佐平次さま
「古事記」にも豊受大神とは国産みの女神伊邪那美神のオシッコから生まれた和久産巣日神の娘で天孫降臨の際に邇邇芸命に付き従って地上に降りたとしか書かれていません。
それ以上の事は私も知らないのです。
Commented by antsuan at 2010-08-11 21:46
伊勢神宮には何度もお参りしていますが、外宮には一度っきりしか行っていませんでした。へぇー、お稲荷様は外宮にいらっしゃる神様だったんですか。

とすればですよ、お稲荷様は先住民の女神であって、キリスト教で喩えるのならば、聖母マリア様じゃないでしょうかね。そして狐は受胎告知を告げに来た天使ってところでしょうか。
Commented by sweetmitsuki at 2010-08-12 21:28
あんつぁん
実は私、機会がなくて伊勢神宮には一度もお参りしてないんです。
2泊3日ぐらいの行程でのんびり紀伊半島を旅するのが夢なんですけど。

クリスチャンの方々にとってマリア様の処女懐妊が何を意味するのか想像がつかないので何とも言えませんけど、キリスト教で喩えるのならば、聖母マリア様はやはり皇祖神アマテラスで、お稲荷さまはキリスト教と敵対するエジプトあたりの神様なんじゃないでしょうか。
その二柱が仲良く一つの神殿にいらっしゃる。
狐はさしづめ王家の谷を護る霊獣、スフィンクスかと。
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