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mitsukiのお気楽大作戦


手作り雑貨と原チャリ放浪と雑学で綴る、実践お気楽ライフ
by sweetmitsuki
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ちはやふる

大好きな古代遺跡を見て廻りたいし、書きたいこともたくさんあるのですが、ちょっと心が折れちゃってて書けません。
落語の演目に、「千早振る」って演目があるのをご存知でしょうか。
小倉百人一首の在原業平の歌の
ちはやふる神代もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは
とはどんな意味なのか、子供に聞かれて答えられなかった八っつあんが、ご隠居のところに聞きに行き、実はご隠居も歌の意味を知らなくて、デタラメなことをいう笑い話です。
では、この意味の本当の意味は何なんでしょう。
一般には、竜田川の紅葉の美しさを讃えた歌だといわれていますけど、本当にそうでしょうか。
辞書を引くと、「千早振る」とは、勢いが激しい、荒々しいという意味だそうです。
ですから、「千早振る神代」とは、神々が世界を跋扈し、不思議な現象が日常的に発生していたと考えられていた時代のことなんですが、古代史的に考えると、中央政権がまだ定まっておらず、群雄割拠して戦争に明け暮れていた時代、と、いうように考えられるんじゃないのでしょうか。
唐紅(からくれなゐ)とは 美しい深紅色のことで、「大陸渡来の紅」という意味です。
古代、染色方法など、大陸から日本へは優れた技術がもたらされましたが、同時に兵法や武器など、戦争に必要な技術も入ってきました。
竜田川を大陸渡来の紅色に染め上げたのが紅葉だとは、実はこの歌にはどこにも書いてないのです。
平安時代というと、雅やかな宮廷文化が花咲いた平和な時代というイメージがありますが、実は貴族たちが雇った私兵による争いが絶えず、都市部でさえ物騒なことが日常茶飯事的に起きていました。
竜田川を真っ赤に染めたのは、もしかしたら、そうした戦争の犠牲になった人たちが流した血ではないのでしょうか。
在原業平は、紅葉の美しさを讃えるためにこの歌を詠んだのではなく、抗争の醜さを伝えるためにこの歌を詠んだのではないのでしょうか。
・・・すいません。全部ウソです。
在原業平は、実際に竜田川に行ったわけではなく、屏風絵を見て歌を詠んだのでした。
歴史というのは、所詮はみんなが忘れ去ってしまった時代のことなので、ウソを書こうと思えばいくらでも書けるのです。
これが百人一首の意味ならば、ウソを書いても笑い話で済みますが、大概の場合、そうでないのがほとんどです。
そして、ウソを書いているという自覚があればいいのですが、人間とは自分に都合のいいように真実を無自覚に作り替えてしまう生き物で、そういう意味では私自身もそうじゃないと言い切れる自信がありません。
と、いうようなことをグダグダ考えていたので、この連休はどこへも行かず、家でゴロゴロしてました。

by sweetmitsuki | 2013-07-15 17:50 | ぬくぬく引きこもり記 | Trackback | Comments(4)
Commented by antsuan at 2013-07-15 18:02
歴史は疑ってかかるもの。
当時の和歌はいまの機密文書とほとんど代わらないものだったと思いますよ。
Commented by saheizi-inokori at 2013-07-15 21:28
「千早ふる」は先代小さん、鯉昇が面白いです。
落語は歴史を踏まえつつも上手に嘘をつくから楽しいと思います。
Commented by sweetmitsuki at 2013-07-16 21:07
あんつぁん
その、機密文書の暗号解読が楽しくてたまらなかったのですが、夏バテのせいか、ちょっと疲れてしまいました。

歴史もそうですが、ニュースも疑ってかからなければならないので余計に疲れます。
たとえば、チャイナのレストランでは下水から採った油を使ってるとか聞いて、いくらなんでもそれは反チャイナ主義者のデッチ上げたウソだろうと思ってたら真実だった、とか知って、本当に恐ろしいです。
Commented by sweetmitsuki at 2013-07-16 21:13
佐平次さま
落語家に上手に嘘をつかれるのは楽しいですが、政治家に上手に嘘をつかれるのは楽しくありません。
スマラン事件のこと、いまだに恥ずかしくて顔から火吹きそうです。
でも指摘されなかったらずっと気付かずにいたでしょうね。
ブログってありがたいです。
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