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最近、ちょっとした縄文ブームだそうで、縄文人の暮らしを見つめ直そうとかよく聞きますけれど、縄文人がどんな暮らしをしてたかなんて、実際のところ、何もわかってはいないのです。
たとえば縄文人は竪穴式住居に住んでいましたが、これはただの掘っ立て小屋ではなく、わざわざ地面を深く掘り下げて床を半地下にして、その上に家を建てて暮らしていたのです。 通説では、縄文人には床や壁を作る技術がなかったといわれてますが、実際には高床式の建造物が縄文遺跡から見つかっていますし、だいたい、戦後の焼け野原となった日本に最初のころ作られたバラックはみんな掘っ立て小屋で、誰も竪穴式住居など作りませんでしたでしょう。 つまり、縄文人は技術がなかったのではなく、匠の技を駆使してわざわざ床を竪穴式にしていたのです。 竪穴式住居は、雨が降ったら浸水するでしょうし、どうして縄文人が竪穴式住居に住んだのか、まったくわかりません。 夏は涼しく、冬は暖かかったのではないかという説もありますが、そうであるなら現在にもその意匠が受け継がれても良いはずで、今どき誰も竪穴式住居に住まないところを見ると、そういう利点があったとは思えません。 縄文人は主に、緑色凝灰岩や緑泥片岩などの石を使って石器を作りました。 これらの石は割れると鋭い形になるため、加工がしやすかったのですが、逆にいえば割れやすいということはそれだけ損耗に弱いということで、使い勝手は決して良くなかったに違いありません。 それなのにどうしてこれらの石を選んだのか、通説によると縄文人には硬い石を加工する技術がなかったといわれてきましたが、実際には縄文遺跡から加工が施された翡翠の装飾品が出土しているので、この説は間違いなのです。 それに、木を伐り倒すのに使ったと思われる磨製石斧には、硬い火成岩の輝緑岩が使われていたのです。 さて、緑色凝灰岩、緑泥片岩、翡翠、輝緑岩、これらの石に共通する特徴とはなんでしょう。 読んで字の如く、緑色をしているということ。 つまり、縄文人は硬さではなく色で石器に使う石を選んでいたのです。 こんなことをいうと、黒曜石は黒いじゃないかといわれそうですが、黒曜石だってよく見れば深い緑色をしています。 縄文人は黒曜石で石器を作ったというのも、教科書に書いてある間違えやすい縄文時代認識のひとつで、黒曜石は長野県の和田峠など、限られたところでしか採れませんから、鏃などの消耗品にはもったいなく、多くは頁岩が使われていました。 そしてもちろん頁岩も、緑色をしています。 月と蛇と縄文人―シンボリズムとレトリックで読み解く神話的世界観 大島 直行著 寿郎社刊 表紙のセンスの良さに釣られて思わず買ってしまいました。 著者によれば、縄文人の「こころ」は、考古学で理解しようとするのはもう限界で、心理学や哲学といった、別分野の学問の力が必要なのだそうです。 どうして土器や土偶は妙ちくりんな形をしているのか? どうして縄文人は竪穴式住居に住んだのか? どうして石器は緑色なのか? 本書にはそれらの謎に、答えが載っています。 ですが、本を紹介しておいてこういうことをいうのは誠に申し訳ないのですけど、縄文土器は鍋ではない、などと、あまりにもあんまりなことが書いてあって、私はこの本に書いてある答えがほとんど信じられません。 著者自身、仮に私のいうことが間違っていたとしても、こういう視点で縄文時代を見ることが大事なのだと書いてますしね。 信じる信じないは読んだ人次第ですが、読んでみて面白いことだけは保証できます。
by sweetmitsuki
| 2014-11-14 06:30
| 古代史でポン
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