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mitsukiのお気楽大作戦


手作り雑貨と原チャリ放浪と雑学で綴る、実践お気楽ライフ
by sweetmitsuki
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俺の住んでる町は米軍から遠い なのに家の裏で米軍機が墜ちてる。

俺の住んでる町は米軍から遠い なのに家の裏で米軍機が墜ちてる。_e0078674_171482.jpg私は横浜の出身で、郷里を尋ねられると「へえ~、いいところ住んでたんじゃん。」って羨ましがられるのですが、横浜といっても港のあるオシャレなところではなく山のほうなので、千葉や埼玉の新興住宅地とたいして変わりません。
唯一つ違うところがあるとすれば、それは米軍機が墜ちてきた、ということだけです。
1977年9月27日13時過ぎ、厚木基地を離陸し、横須賀を母港とする空母ミッドウェイに向かおうとした米軍機が、離陸直後に燃料満載の状態でエンジン火災を起こしました。
事件の翌日、自転車で現場を見に行ったという男子が「これ、ファントム(米軍機の名前)の破片なんだぜ。」と、あきらかに産廃の屑であろうアルミ片を、クラスのみんなに自慢気に見せびらかしていたのを覚えています。
こういうことをいうと、歳がバレますから割愛させていただきますけど。
なぜ、このような事件が起きたのでしょうか。
お手数ですが、神奈川県東部が載っている地図を用意していただけないでしょうか。
その地図を見たほうが事件の全貌をわかりやすく整理できると思うのです。
さて、地図を用意したら、まずはミッドウェイの母港である横須賀基地がどこにあるのか見てください。
そして、次にエンジントラブルを起こしたファントムが飛び立った厚木基地を見てください。
それから、事件の起きた青葉区荏田北三丁目・大入公園付近がどこにあるのか見てください。
事件が起きた場所が、厚木基地と横須賀基地の中継点にあるというなら話はわかります。
ところが、この3点には、まったく何の整合性もないのです。
これは、いったいどういうことなのでしょうか。
先に横須賀を出港したミッドウェイは、太平洋上(千葉県館山沖という説もあれば伊豆大島付近という説もあり、実際にはどこにいたのかわかってません。)で艦載機を迎えるため待機していたのですが、実は空母というのは、滑走路が短いため、直接厚木から海上を通ってミッドウェイに着艦するのは危険なので、わざわざ海とは真逆の市街地を飛んで充分にスピードを落としてから着艦するのが、当時の常識だったのです。
異常に気付いたパイロットは早々にパラシュートで機外に緊急脱出し、放棄され制御を失った機体は5kmほど迷走し、住宅地に墜落。周辺の家屋を炎上させました。
つまり、米軍機のパイロットの命のほうが日本の一般市民の命より尊ばれていたという何よりの証拠です。
墜落地周辺では、火災により市民9名が負傷、周辺の人々により次々に車で病院に搬送されるも、3名の家族が命を落としました。
亡くなった母子を追悼する慰霊碑は、港の見える丘公園にあるそうで、今回事件現場を訪れましたが、そこにはそのような事が起きたという説明のようなものは一切ありませんでした。
なぜ、そのようなものがないかというと、そういうものを建てたら、地価が下がって地域の発展に悪影響を及ぼすからです。
そりゃそうでしょう。
誰だって米軍機が墜ちてくるようなところに住みたくはありませんし、米軍機が墜ちてくるようなところで働きたくはありません。
ですが、ですよ。
先に述べたように、事件は米軍基地から遠く離れた、米軍基地とは全く関係のないところで起きているんです。
と、いうことは、日本に米軍基地があるかぎり、このような事件は必ず再び起きるのです。
自分の住んでる町は米軍基地から遠いから関係ない、なんて、そんなことは誰にもいえないのです。
昔と違って今は技術が発達してるといったって、オスプレイのように、新しい技術で不確定要素の高い兵器を作ってるんだから同じことです。
俺の住んでる町は米軍から遠い なのに家の裏で米軍機が墜ちてる。_e0078674_1759711.jpg
帰り道、渋谷で戦争法案に反対するママの会(HPはコチラ)が街宣やってたので、デモにもついていきました。
俺の住んでる町は米軍から遠い なのに家の裏で米軍機が墜ちてる。_e0078674_183798.jpg
宮下公園からハチ公前を通って、神宮通公園までおよそ小一時間、一緒になってシュプレヒコールを挙げてきました。
戦争させない
子どもを守る
ママは戦争しないと決めた
70年間決めてきた
戦争の理由つくるのやめよう
だれの子どももころさせない
(ママの渋谷ジャックのコールより抜粋)
今はアジアの緊張が高まっているから昔とは違うという人がいますけど、かつて冷戦時代、もっと環太平洋上の緊張が高まっていたとき、軍隊が何かの役に立っていたのかというと、何の役にも立たず、逆にこのような事件を起こしているのですから、私たちはもっと歴史から学ぶ必要があるのではないのでしょうか。
私はファントム墜落事件の生き証人ですから。
軍隊というものが市民の安全な生活と平和を守らないこと、逆に市民に不安と犠牲と代償を強いるものだということを、誰よりも知っています。
この私が生きてる限り、私が知り得たことをこれからも存分にここから発信していくつもりです。

by sweetmitsuki | 2015-07-26 18:08 | 家の裏で原発が死んでる | Trackback | Comments(6)
Commented by saheizi-inokori at 2015-07-27 09:39
まさに妖怪・怪人・極悪な怪人ですね。
あんな小型飛行機でもあれだけの被害が出るのですから。
Commented by antsuan at 2015-07-27 10:12
あの時、青葉台の専売公社中央研究所で卒業研究をしていたことは別にして、艦載機の離発着について一言申し上げます。
艦載機が着艦する時、空母は風上に向かって最大速力で航行します。もちろん発艦する時も同様です。

米軍機も本国では基本的に市街地上空を通過して離発着することは有りません。如何に日本人をアメリカは軽んじているか。それだけで分かると云うものです。

余談ですが、日航機の御巣鷹山事故は、厚木基地を飛び立った艦載機が大島沖で音の壁を越えた時に、日航機とニヤミスを起こしたのが原因では無いかと考えています。
Commented by sweetmitsuki at 2015-07-28 05:40
佐平次さま
ファントムの全長は19メートル、重さは26トンでとても小型飛行機と比べられるものではありません。
しかも燃料満載で発進し、墜落の衝撃ではなく燃料の炎上により、幼い子供とお母さんは全身に大やけどを負って死に至っています。
なにより大きく違うのは、パイロットは早々と脱出し、墜落時にはまったく制御不能だったということ。
そして、米軍は機密を守るためエンジンの回収を優先して日本の警察や消防隊を排除し、そのために犠牲者はすべて救急車ではなく地元の住民の自家用車で病院に搬送されたこと。
私はこの事件の日に現場のすぐ近くで暮らしていたので、沖縄やオスプレイの問題は、他人ごとではないのです。
安保関連法案は、何としても廃案にしなければいけません。
Commented by sweetmitsuki at 2015-07-28 05:57
あんつぁん
艦載機の離発着についてのミリ事情は、何度勉強してもよくわからないのですが、私の説明でも間違ってはいないですよね。

神奈川でも日本は米軍から軽く見られてますが、それでも沖縄のように、ひき逃げ事故を起こした米軍車両が、そのまま基地の中に行方をくらますなんてことはあり得ないです。
正直な話、デモ行進というのは自称市民団体やら平和活動家やら、得体の知れない連中の集まりなので、一緒に行動したくはなかったのですが、今回は特別です。

御巣鷹山の事故で、どうして日航機の垂直尾翼が損傷したのかはいまだに原因不明のようですが、空港に戻りたいという機長の要請を振り切って、山岳地帯に胴体着陸するよう米軍から指示が出されていたようです。
国際法では指示に従わない航空機は、撃墜してもよいことになっているそうですが、もちろん国内法では違法です。
一刻も早く安保は破棄せねばなりません。
Commented at 2015-07-28 10:06
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sweetmitsuki at 2015-07-29 05:53
鍵コメさま
最新のジェット機でも、風向きによって離陸方向を変えなければならないようで、自然の力には逆らえないのですね。
ですが他の文献には、いったん北上したのち、茅ヶ崎を目標にに南下していたと書いてあるものもあり、真相はわかりません。
パラシュートで脱出したパイロットは、鴨志田で保護されており、事件現場でも、機体は北から墜落してきたという証言があり、Uターンを試みようとしていたことは間違いがないのでしょうけど。
この事件、もう一度詳しく調べてみる必要がありそうです。
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