最新のコメント
記事ランキング
カテゴリ
全体 史蹟で歴史のお勉強 ハンドメイド大好き お出かけドリフト 古代史でポン ぬくぬく引きこもり記 おどろけー 原始人ごっこ 怪獣工房ファントムスミス 金魚鉢の中の宇宙 朝鮮の○○と日本の×× 東京大空襲を忘れない 平成は遠くになりにけり リアルなエブリデイ 家の裏で原発が死んでる 未分類 フォロー中のブログ
二条河原落書 草仏教ブログ みどりの大冒険 あんつぁんの風の吹くまま about ・ぶん 梟通信~ホンの戯言 蝶の里通信 voir tout en... 写遊日和 ささやかな うれしいこと 2 好都合な虚構 盆の風だより3 べこちん☆ブログ ふみちゃこ部屋 続・八曜社 ライフログ
検索
タグ
地球温暖化(17)
脱原発(15) 戦争(14) 新型コロナウイルス(12) ウィズコロナ(11) 桜(10) 野草(9) 憲法改正(7) SDGs(7) 太陽光発電(7) フキノトウ(7) 令和最初の年末年始(6) 縄文時代(5) 日米同盟(5) ダイヤモンド富士(5) 家庭菜園(5) ドイツ見習えは大間違い(5) 横須賀(5) ヒガンバナ(5) WGIP(4) 以前の記事
ブログジャンル
画像一覧
|
街と暮らし社 刊 筒井作蔵 著 遺跡を見に秩父に行ったとき(豊富な地下資源を産出したので広範囲にわたり大規模な古代遺跡があります)いろんなところで「秩父事件碑」なるものを見かけたので秩父で何か大規模な事件があったということは知っていました。 それで、本屋さんでこの本を見て、これのことか。と思い早速購入しました。 簡単にいうと、明治時代に起きた困窮民による武装蜂起なんですが、それがただの暴動ではなく農民戦争と呼ばれているのは困窮民たちがちゃんとした軍事組織と厳重な軍規を持っていたから。 戦争といっても彼らの要求は独立や自治ではなく高利貸しに対する債務の据え置き、賦払いの要求なんですが、話し合いによる決着がつかなかった場合、合薬をもって殺害すること、該件張本人が捕縛あいなり抑留されたら合薬破裂をもって警察を破壊し抑留人を救い出すことがあらかじめ話し合いで決められていました。 そして、この目的を達成するための軍資金の調達が行われ、その借用書が今も残っています。 じっさい、この事件は警察には勝ったものの軍隊によって鎮圧され首謀者らは信州に敗退するのですが、その先々で炊き出し(ろくなもの食べてません)の際、ちゃんと代金を支払っています。 そして軍規は相当に厳しく、私怨で人殺しをしたら即斬、婦女を姦したら即斬、金円その他を盗んだら即斬と決められていました。 「おそれながら天朝様に敵対するから加勢しろ」は農民組織化のスローガンでしたが、被弾した腕を医師により切断されその腕を枕に死んでいったなど、内容はかなりバイオレンス。 そして闘いが終わると、官によるさらなる暴挙が始まるというひどい結末。 それでも、圧政には暴力をもって立ち向かうしか道がなかったのでしょうか。 考えさせられてしまいます。
by sweetmitsuki
| 2017-04-04 00:29
|
Trackback
|
Comments(2)
Commented
by
saheizi-inokori at 2017-04-04 21:51
わたしも東北の一揆について書いた本を読んだことがありますが、バイオレンスですね。
それでいてどこかのんびりしたところもあるような感じがしました。 飛び道具が少ない、数で押すみたいなところもありました。
0
Commented
by
sweetmitsuki at 2017-04-05 05:00
佐平次さま
江戸時代の百姓は武士に対して一揆をおこす権利があると考えていたようで、それが明治になっても続くものだと考えていたようです。 数で押して最初は勝つのですが山縣有朋が繰り出した軍隊によって鎮圧されてしまいます。 当時フランス銃より優秀だと謳われた村田銃が最初に火を噴いたのは外国の軍隊に対してではなくやむにやまれず蜂起した困窮民に対してでした。
|
ファン申請 |
||