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mitsukiのお気楽大作戦


手作り雑貨と原チャリ放浪と雑学で綴る、実践お気楽ライフ
by sweetmitsuki
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Tell Your World

Tell Your World_e0078674_05355302.jpg
「在日」を生きる ある詩人の闘争史
集英社新書 刊
金時鐘、佐高信 著
京浜急行はトンネルが多く景色を眺める楽しみがないぶん読書に向いてます。
おかげで文庫本が読めてしまいました。
在日朝鮮人の爺さんがえらい過激な人で
「リベラリストが演歌なんか歌うたらアカン。」と、最初からまくし立ててます。
私も演歌は、曲はともかく歌詞は苦手で、リベラルを自負してるような人が「あなたにあげるわたしをあげる♪」なんて、「君」に「私」を捧げることを美徳とする歌を歌うのはおかしい。それは戦前の皇国史観そのものじゃないか。と、以前から感じていました。
「日本はアカン。演歌もアカンし時代劇もアカン。何もかもがアカンのや。」
対する日本人、佐高信氏が
「申し訳ない。私も演歌や時代劇が大好きなんですよ。誠に恥ずかしい。」と、平謝りに謝り続けているうちに変化が見えてきます。
「佐高さんのような人が謝らんでもよろしい。それに、一億総懺悔を取り付けたところで、朝鮮人の問題は朝鮮人の問題として残る。」と彼が日本人の耳目にさらしてはならないと自分の奥に仕舞い込んでいたことをだんだんと吐露してくるのです。
それはまるで、テコンドーVS柔道の異種格闘技を見ているようでページをめくる手にも汗を握るものがありました。
Tell Your World_e0078674_06041410.jpg
(謎のビットコ・インを横須賀で発見!と思ったら地頭鶏養鶏農家の事務所でした。)

「朝鮮人を悪し様に言う蔑みの最たる言葉に『にんにく臭い』というのがありましたが現在のように韓流グルメブームが日本中に広がりますと『にんにく臭い』はもう死語になった。僕の知るところでは僕よりもお構いなしににんにくを食べる日本人がたくさんいます。もし在日定住者の先代たちが『にんにく臭い』と言われるのをはばかって漬物にたくわんやおしんこを食べ、にんにくの匂いを遠ざけていたとしたら、今の状況はなかったでしょうね。」
「文化というと人は華やいだ知的なものを思い浮かべるかと思いますけど、僕は文化とは衣食住そのものだと思います。
より良く着る、より美味しく食べる、より良く住む。
本当に文化とは特別なものなのです。ですので、受け入れた人々の間で豊かになっていく。」
Tell Your World_e0078674_06303445.jpg
さて、今日は初午なのでお稲荷さまに油揚げを奉納する日ですね。
せっかくなのでいつものチーズ稲荷にキムチを混ぜてみました。
こうすることで今流行のチーズタッカルビのような味になるのです。
コチュジャンの代わりにキムチ、鶏肉の代わりに油揚げといった簡単でヘルシーな組み合わせ。ピリ辛のキムチをチーズがまろやかに包み込み、お酒の共にもごはんのおかずによく合います。


by sweetmitsuki | 2018-02-07 06:26 | 朝鮮の○○と日本の×× | Trackback | Comments(4)
Commented by saheizi-inokori at 2018-02-07 09:23
いま、「朝鮮と日本に生きる―済州島から猪飼野へ」(金時鐘)を読み始めました。
詩人の言葉は峻厳です。
Commented by sweetmitsuki at 2018-02-08 04:55
佐平次さま
私は金時鐘も佐高信も初めてです。
「火山島」はさすがに読む時間が作れそうにないですけど、4・3事件を扱った本はもう数冊読んでみるつもりです。
Commented by stanislowski at 2018-02-09 17:10
mitsukiさんの書評が堪らんです。
テコンドー対柔道だなんて、佐平次さんのところでメモしていましたが、ますます読みたくなってしまいました。

演歌があかんって、「そもそも演歌って?何?」知らない自分がいました。
Commented by sweetmitsuki at 2018-02-09 23:09
八曜社さま
筋を通したがる朝鮮人と、丸く収めたがる日本人の言語によるガチンコ対決、とでもいうのでしょうか。
これは一冊で終わらせるにはもったいないです。
是非とも続編が読みたいです。
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