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mitsukiのお気楽大作戦


手作り雑貨と原チャリ放浪と雑学で綴る、実践お気楽ライフ
by sweetmitsuki
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ヤマトタケル伝説(秩父編)

ヤマトタケル伝説(秩父編)_e0078674_19141685.jpg奥秩父にある三峯神社に行って来ました。
秩父地方にはヤマトタケルにまつわるこんな伝説があります。
タケルが秩父嶽に登り国の祈願をしたところ、老人が現われて「穀種を戈の先に取りつけ北の方に投げ給うべし。我その落ちる所に稔り栄えんことを守るべし」と言った。その落ちた所に種がまき散り穀物が豊かに実った。タケルはこの地を蒔田と名づけた。
九州や出雲では、勇猛果敢な活劇を演じるヤマトタケルですが、東へ行けば行くほど武勇伝は少なくなり、農業指導をしたという話に取って代わられます。
さて、水稲農業は朝鮮半島から日本に伝播したという説が有力ですが、私は長い間これを眉唾だと思っていました。
というのも、稲は東南アジア原産の亜熱帯性の植物なので日本より気候の涼しい朝鮮から伝わったというのは、どう考えても不自然だからです。
ところが、寒冷地でも育つ稲の品種改良を行うのは、実はそれほど難しい事ではないらしいのです。
稲というのは自然のものですから、同じ日に同じ場所に植えても成長の遅いものと早いものがあります。
いち早く実を結ぶ種は、縁起がいいので神前に供えられて大切に保管され、翌年にはいちばんいい田圃に植えられます。
こういう事を100年くらい続けていくと、終には普通の稲より2倍くらい成長の早い、スーパー稲が誕生します。
成長が早いという事は、夏の短い地方でも育つという事で、つまりは朝鮮半島から稲が伝播されたとしても、何の不思議もないという事になります。
ところが、最近になって九州地方で出土する曽畑式土器と呼ばれる縄文土器と、朝鮮半島から出土する櫛目文土器は、実は同じものだという事がわかり(詳しくはコチラ)つまりは、大和だとか新羅だとか百済といった権力が生まれる前までは同じ文化を共有していたらしいのです。
考えてみれば、鏃の原料となる黒曜石を求めて、伊豆諸島にまで船を出せる縄文人が、玄界灘を往復出来ない筈がありませんね。
ヤマトタケル伝説(秩父編)_e0078674_19532668.jpg今回いちばん驚いたのは、三峯神社の境内には温泉が湧いていて、拝殿と屋根続きになっている浴場には500円の入泉料さえ払えば誰でも入れるという事。
泉質はナトリウム―塩化温泉。効能は神経痛、慢性消化器病、慢性婦人病、、疲労回復など。
神の湯にゆったり浸かって足を伸ばし、身も心も清らかになったのでした。

by sweetmitsuki | 2008-04-05 19:11 | 古代史でポン | Trackback | Comments(7)
Commented by antsuan at 2008-04-05 21:49
三内丸山遺跡にしてもかなりの昔から交易が盛んだったことが伺えます。権力争いというよりも風習の変化といった方が適切かも知れませんね。
Commented by sweetmitsuki at 2008-04-06 08:46
あんつぁん
ヤマト王朝から地方へ派遣された農業開拓団の指導者を理想化したのがヤマトタケルなのでしょう。
秩父は荒川が流れているので「ヤマトタケル」は船でこの地に遡上したのではないのでしょうか。
今回は時間の都合で、有名な長瀞のライン下りは楽しめませんでしたが、そう考えるとワクワクしますね。
Commented by saheizi-inokori at 2008-04-06 09:45
その温泉は私も入りましたよ。立派(すぎる?)な施設でしたね。いまひとつ神々しい気分にはなれませんでした^^。
Commented by sweetmitsuki at 2008-04-06 19:20
佐平次さま
お犬茶屋山麓亭の中津川いもでんがくは召し上がりましたか?
サトイモのようなジャガイモのような素朴な味わいが絶品でした。
Commented by saheizi-inokori at 2008-04-13 15:12
あらま、見過ごしました。もう一度行くなんてあるかな。
Commented by ななし at 2018-04-29 01:05 x
温泉は湧いて無いですよ。大滝温泉から運んでます。
Commented by sweetmitsuki at 2018-04-29 18:22
奇遇ですね。今日秩父に行ってきたところです。
仰るとおり三峰神社の境内に源泉があるわけではないのですが、湯船の真下に源泉のある温泉のほうが稀で、名立たる温泉でも、源泉から施設までパイプラインで輸送してるのは珍しいことではないので「境内から温泉が湧いている」との表記は日本語の誤差として許容範囲内だと思うので訂正はしません。
あしからずご了承ください。
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