mitsukiのお気楽大作戦

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夏の蜃気楼

e0078674_19362854.jpg夏だ!
海だ!
リゾートだ!
という事で、黒潮洗う南房総まで出かけてきました。
あまりメジャーな観光地ではないので、都心に近くて、景色がキレイで、海が澄みきってるのに、どうして人がいないの?と首を傾げてしまうほどでした。
一瞬、立ち入り禁止区域に入ってしまったのでは、と焦りましたが近くにいた地元の漁師さんに尋ねたところ、禁止行為をしなければ遊泳も遊漁も全然OKだというのでホッとしました。
漁師さんが持っていた桶の中には私の両掌よりも大きなアワビがたくさん入っていたのですが「写真は勘弁して」との事でしたのでお見せできないのが残念。
e0078674_19402234.jpg入り江なので波はほとんどなく、砂浜と岩礁のバランスがとてもいい感じで、泳いで良し、カラフルな模様の魚と戯れて良しで、気分はすっかり人魚姫。
そうそう、南房総に来たのは、海水浴のためだけではありません。
高家神社という、料理の神様を祀る神社(詳しくはコチラ)に行って来ました。
日本書紀によると、ヤマトタケルが志半ばで倒れた知らせを聞いた景行天皇(ヤマトタケルのお父さん)は、わが子に無理難題を押し付けた事を悔やみ、追慕のためにタケルが平定した地を巡行するのですが、その途中安房の浮島の宮で侍臣の磐鹿六雁命が弓の弦をとり海に入れたらカツオが釣れ、また砂浜を歩いている時、足に触れたものを採るとハマグリが獲れたそうです。
磐鹿六雁命はこのカツオとハマグリを刺身にして差し上げたところ、天皇は大いに賞味され、その料理の技を厚く賞せられ、膳大伴部を賜ったのがこの神社の起こりといわれています。
e0078674_20203122.jpg現代の天皇は日本各地を巡行していますが、明治になるまで、戦乱の時を除いては天皇が都から出る事はほとんどなかったので、この話はたぶん、フィクションでしょう。
それにしても、ハマグリといえば古くからお祝い事に欠かせない食材ではありますがそれほど高級品というわけではありませんし、カツオに至っては庶民が口にする食べ物です。
天皇が平定された場所でその土地で獲れた食材を食べるというのは、単にお腹が空いているからではなく、その土地の支配が実際に及んでいることを確認するためのデモンストレーションでもあります。
ですから、カツオとかハマグリとか安物ではなく、タイやヒラメ、イセエビやアワビといった高級食材を、どうせフィクションなら食べた事にしたほうが、より権威は高まるというものですが、変なディティールにリアルなのが古事記・日本書紀の面白いところです。
案外、古代史の謎を解くカギは、その辺に隠されているのかも知れませんね。
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by sweetmitsuki | 2008-08-13 20:20 | 古代史でポン | Trackback | Comments(6)
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Commented by saheizi-inokori at 2008-08-14 07:41
高家神社では毎年料理初めの行事があります。衣冠束帯みたいなのをつけて襷を掛けて長い箸でタイなどをさばいていく。
いつもテレビでしか見ていないので一度実物を見たいと思っています。
立入禁止地域は立ち入りがきんしされているのでは?その漁師は禁止されているアワビ漁をしていたんだと思うけど^^・。
Commented by T-admiral at 2008-08-14 07:45
画像の魚はイチモンスズメダイですね。
よく似た魚が他にもいますが
礁池内の波が当たらない場所にいたのなら
ほぼ間違いないでしょう。
mitsukiさんもハマグリとカツオ、召し上がったんですか。
Commented by antsuan at 2008-08-15 05:54
わーっ!かなり生々しいスタイルの写真。それにカツオとかハマグリとか、、「カツオ」ってイタリー語で男のあそこを指す言葉だから要注意と聞きました。
「古事記」なんかもけっこう生々しい描写があるとか聞いたことあるし、この暑さのせいで妄想も激しくなっていけません。(苦笑)

 このようなヤバイコメントは消してもらっても構いません。暑さのせいですから陽炎みたいなもんです。
Commented by sweetmitsuki at 2008-08-15 06:28
佐平次さま
商工会のイベントで庖丁儀式は実物を見た事があります。
その時は宮中行事としか知らなくて、南房総が発祥とは思ってもみませんでした。
アワビは市場で幾らの値がつくのか想像つかないほどの大きさでしたよ。
Commented by sweetmitsuki at 2008-08-15 09:03
T-admiralさま
他にもエンゼルフィッシュみたいな魚もたくさん泳いでいたのですが、まともに撮れたのはこの一枚だけでした。
お昼は海の家の屋台ものを食べ歩いて済ませました。サザエの壺焼きとカツオの刺身は民宿の夕飯で頂きましたよ。
Commented by sweetmitsuki at 2008-08-15 09:04
あんつぁん
古事記には確かに生々しい描写が出てきますし、浅草の聖天様など男と女の象徴を祀る神社は沢山ありますから、料理=生命の源と捉えるのならカツオとハマグリは案外それを暗喩しているのかも知れませんね。