mitsukiのお気楽大作戦

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2017年 04月 04日 ( 1 )

秩父農民戦争

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おそれながら天朝様に敵対するから加勢しろ! 秩父事件を歩く
街と暮らし社 刊
筒井作蔵 著

遺跡を見に秩父に行ったとき(豊富な地下資源を産出したので広範囲にわたり大規模な古代遺跡があります)いろんなところで「秩父事件碑」なるものを見かけたので秩父で何か大規模な事件があったということは知っていました。
それで、本屋さんでこの本を見て、これのことか。と思い早速購入しました。
簡単にいうと、明治時代に起きた困窮民による武装蜂起なんですが、それがただの暴動ではなく農民戦争と呼ばれているのは困窮民たちがちゃんとした軍事組織と厳重な軍規を持っていたから。
戦争といっても彼らの要求は独立や自治ではなく高利貸しに対する債務の据え置き、賦払いの要求なんですが、話し合いによる決着がつかなかった場合、合薬をもって殺害すること、該件張本人が捕縛あいなり抑留されたら合薬破裂をもって警察を破壊し抑留人を救い出すことがあらかじめ話し合いで決められていました。
そして、この目的を達成するための軍資金の調達が行われ、その借用書が今も残っています。
じっさい、この事件は警察には勝ったものの軍隊によって鎮圧され首謀者らは信州に敗退するのですが、その先々で炊き出し(ろくなもの食べてません)の際、ちゃんと代金を支払っています。
そして軍規は相当に厳しく、私怨で人殺しをしたら即斬、婦女を姦したら即斬、金円その他を盗んだら即斬と決められていました。
「おそれながら天朝様に敵対するから加勢しろ」は農民組織化のスローガンでしたが、被弾した腕を医師により切断されその腕を枕に死んでいったなど、内容はかなりバイオレンス。
そして闘いが終わると、官によるさらなる暴挙が始まるというひどい結末。
それでも、圧政には暴力をもって立ち向かうしか道がなかったのでしょうか。
考えさせられてしまいます。

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by sweetmitsuki | 2017-04-04 00:29 | Trackback | Comments(2)