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鉄より堅いと自慢の腕に勝れし堅きは彼が心

e0078674_12122.jpg東京・板橋区の高島平という地名は幕末の砲術家、高島秋帆が日本で初めて西洋式砲術の演習を行った事に由来し、松月院というお寺には顕彰碑が建てられています(詳しくはコチラ

太平の眠りを覚ます上喜撰、たった四杯で夜も眠れず

という歌が有名なのでペリーは何の前触れもなくいきなし現れたのかと思っていましたが、その13年前、アヘン戦争で大英帝国が中華帝国を破った知らせは世界中を震撼させ、日本人の耳にも入っていたそうです。
眠れる獅子、清国の大砲は旧式でイギリスの艦船まで届かず、まるで子供と大人の喧嘩のようだったと聞いた高島秋帆は、西洋式軍事技術の導入を幕府に訴えます。
江戸時代はおよそ250年の間戦争がなかったので、サムライの国でありながら幕末の頃には、軍隊と呼べるような組織や装備はありませんでした。(よその国ではいざ知らず、日本では軍隊の無い時代のほうが普通なのです。)
しかし洋式の機械を作る技術は、平和利用という形で継承されていたので、蘭学嫌いな幕臣たちに嫉まれ、投獄されるなどの妨害に遭うものの、弟子たちが上手く立ち回り、ペリーが品川に乗り込んで来た時、お台場から盛大な祝砲をボカンと鳴り響かせて出迎えるのには間に合ったのでした。
ちなみに国産砲の性能がどの程度だったのかというと、薩英戦争時にはイギリス軍相手にまったく歯が立ちませんでしたが、戊辰戦争では砲身が破裂する事故の多かった輸入品よりも高性能の物が作られていたそうです(詳しくはコチラ)。
さてさて、その後アメリカでは南北戦争がはじまり対日交渉どころではなくなるので、イギリスが替わって乗り出して来ます。
イギリスは日本の歴史を調べ、関ヶ原の合戦で敗れ徳川家に遺恨を持つ島津家、毛利家の家臣らに武器を与え日本人同士を闘わせ、そのスキに日本を乗っ取ろうとします。
インドでヒンドゥー教徒とイスラム教徒を闘わせ、そのスキにインドを乗っ取った伝統的な作戦です。
e0078674_1361860.jpgところがここは日出づる平和ボケの国、神代のいにしえより「和を以て貴しと為す」の条文が憲法にちゃんと書いてある国です。
坂本竜馬、勝海舟らの活躍もあって幕府のラスト・ジェネラル、徳川慶喜は、話し合いによって江戸を無血開城。大政奉還を行い、明治維新を迎えます。
徳川慶喜という人物は、歴史的にあまり高く評価されていないようですが、世のため人のために自分の持っている財産や地位、特権といったものを捨て去ることの出来る人が、果たしてどれだけいるでしょうか?
事実、アジア、アフリカ、北中南米のほとんどすべての国が同じやり方で国を乗っ取られているのです。
日本だって1933年、リットン調査団に人権侵害を指摘され国際連盟を脱退し、その後の戦争で国を失いかけたのは、満州での利権を失いたくないという欲得のせいでしょう。
先述のように、幕府は装備で薩長連合軍に後れを取っていた訳ではありません。
本気になって戦えば、勝利を収める事も不可能ではなかった筈です。
もし幕末に日本の政治のトップにいた人物が、目先の事に捉われて後世にまで考えの及ばない、どこにでもいるようなありふれた人物であったなら、日本はどうなっていたのでしょうか?
誇りのためにサムライは命を捨てられるといいますが、真のサムライは平和のために、その誇りをも捨てられるのでした。
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今日のランチは鴨南そばでした。
お蕎麦はせいろに盛ってつけ汁で頂くもので、温かいかけ汁のはうどんに限ると思っていましたが、鴨南蛮だけは別。
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by sweetmitsuki | 2008-11-23 12:14 | 史蹟で歴史のお勉強 | Trackback | Comments(4)

そこに私はいません 眠ってなんかいません

e0078674_1927460.jpg1970(昭和四十五)年に世界の著名な海軍提督の肖像画をデザインした24種類のビール(中身は一緒)がフィンランドで製造され、当然その中には、日本海海戦に於いて世界最強と謳われたバルチック艦隊を相手に完全勝利を収めたアミラル・トーゴー(東郷平八郎海軍元帥)の姿があるのですが、どういう訳かそれが、帝政ロシアに支配され酷い目に遭っていたフィンランドが、同じ小国でありながら大国ロシアと戦争をして勝った日本を讃えるために作られたものだというウソがまことしやかにささやかれ、ついには小学校の歴史の授業で語られるようにまでなりました。(詳しくはコチラ
実を言うと私も今の今までそれを信じていたクチで、小学校のテキストにまで間違った歴史事実が載っているのですから私がブログでウソ書いてもいいんですよね気をつけなくてはならないです。
このウソが、単なる勘違いによるものなのか、それとも我が国は間違った戦争なんかしていない、世界の人々がそれを讃えている、と主張したい人たちによって捏造されたものなのかどうかはわかりません。
それに、東郷平八郎英雄伝説が全て虚構なのかというとそんな事はなく、国連のガリ元事務総長は来日するたびに東郷神社を参拝していた信奉者でしたし(詳しくはコチラ)、トルコのイスタンブールには日露戦争の勝利を記念して造られたトーゴー通りがあります。
確かに地球上には、軍隊の力を借りなくては解決出来ない問題が、残念ながら存在します。
でも軍隊というのは、基本的に人を殺す組織ですから、誤った判断で誤った行動に出たら、結果的に無実の人間を殺してしまいます。
ですからタモガミ発言も「日本は悪い事なんてしていない。正しい事だけをした。」というのはあり得ないわけで「日本が占領地で行った残虐な行為は釈明の余地がないが、それでも戦後欧米列強の支配下にあった国々が独立するきっかけとなったのだからその事を今の若い日本人はもっと誇りに感じて欲しい。」ぐらいにとどめておけばそんなに叩かれることもなかったのでしょう。
ついでに教科書には載っていない、日露戦争がなぜ起きたかについて。

アヘン戦争に清国(中国)が負けて、日本も朝鮮(李氏朝鮮)も欧米列強との外交をどうするか真剣に考えなくちゃならないのに朝鮮では閔妃と大院君(国王高宗の妃と実父)が、内輪揉めの権力争いに明け暮れていました。それに怒った農民が反乱を起こしたので清国軍が出兵し、呼ばれてもいない日本軍までもが出兵したので日清戦争が勃発します。
戦争は日本の勝利に終わったのですがロシアの介入によって日本の要求はすべて退けられたため閔妃はロシアにすり寄り、結果日本に暗殺されてしまいます。
朝鮮を食い潰したマリー・アントワネットや西太后に勝るとも劣らない悪女、閔妃が日本に暗殺されたというそれだけの理由でどうして朝鮮国母と慕われているのか、私にはまったく理解できません(誰か閔妃が朝鮮国母と呼ばれるに相応しい立派な女性だったという論拠を知ってる人がいたら教えてください)。
e0078674_2113043.jpg言うまでもなく、日露戦争とは朝鮮の奪い合いだったのです。
そろそろ、「軍事について語る人=右翼」あるいは「平和について語る人=中国の言い分を鵜呑みにする人」というステロタイプな見方はやめにしませんか?
でないと、日本は永遠ににアメリカの保護国で不利な条約を押し付けられたまんまですよ。

写真は東京・原宿にある東郷神社、Z旗をあしらった御守りがカッコイイ。
以前はここでもトーゴービールが売られていましたが、上記の件で混乱をきたすとの理由で今は扱っていません。
ちなみに東郷平八郎元帥は乃木大将を神として祀る神社が建立され自分もやがてそのような神社に祀られると聞いて「そげな事やめて欲しかばい。」と懇願したのですが聞き入れられなかったようです。
私の~神社の前で~拝まないでください~♪

おまけ というか宣戦布告

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普段はあまり目立たないけど、秋になると俄然存在感を増すススキのお化けのようなこの草、子供の頃、友達も学校の先生も「らいおんじゃらし」と呼んでいたのでそういう名前なんだと思っていたのですがそれは私の住んでいたごく一部の呼び名でしかなかったようです。
本当はコルタデリア・リチャルディといいます。

あははははははは!
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by sweetmitsuki | 2008-11-16 19:54 | 史蹟で歴史のお勉強 | Trackback | Comments(8)

韓国ラーメン考察

e0078674_1941438.jpg昨日の記事の補足です

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by sweetmitsuki | 2008-11-10 19:56 | ぬくぬく引きこもり記 | Trackback | Comments(0)

ハミングロードで歌おう

e0078674_16333080.jpgJR東千葉駅に大きなコリアンタウンがあると聞いて行って来たのですが・・・
外国人が移り住んできて国際化された地方都市をレポートするつもりだったのですが、ネガティブなものばかり見てしまいまして・・・
書くのやめようかとも思ったのですが、見ちゃったものはしょうがないです。
と、いうわけで今回はお気楽ではありません。韓流好きな人は読まないでください。

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by sweetmitsuki | 2008-11-09 16:46 | お出かけドリフト | Trackback | Comments(10)

私がおばあちゃんになったなら

我々の前には大きな仕事が待っている。(イラク、アフガンの)二つの戦争、危機に直面した地球、世紀の金融危機だ。新エネルギーを開発し、仕事を創出し、学校を建て、脅威に対処し、各国との同盟関係を修復しなければならない。

 道は長く険しい。坂は急だ。だが、私は今夜ほど希望に満ちたことはない。私は約束する。我々は一つの国民として目標に到達するのだ。

 挫折やつまずきもあろう。だが、私は皆さんに、常に正直であるつもりだ。この勝利は、変革のためのきっかけでしかない。後戻りはできない。

 今夜我々は、この国の真の力は武力ではなく、民主主義、自由、機会と不屈の希望に由来することを証明した。この選挙戦では語り継ぐべき多くの物語があった。(ジョージア州)アトランタで投票した女性もその一つだ。106歳の彼女は、かつて(女性という)性別と(黒い)肌の色の二つの理由から選挙に参加できなかった。彼女は全米が大不況の絶望に包まれ、ニューディール政策によって恐怖を克服する国を見た。彼女はアメリカがどれだけ変化できるか知っている。我々はできる。

 我々の子どもたちが来世紀を生き、私の娘がクーパーさんのように長生きすればどんな変革を目にするのだろうか。どんな進歩を成し遂げられるのだろうか。今がその使命に答えるチャンスだ。今が我々の時代だ。子供たちに機会の扉を開き、豊かさを取り戻し、アメリカンドリームを唱え、基本となる真実を確かなものにする時だ。皮肉や疑いに直面した時、「できない」と私たちに語る人がいる時、時間を超えた道理で答えるのだ。私たちはできる、と。

米大統領選で当選した民主党候補、オバマ氏の演説要旨 毎日新聞より


この記事を読んだ瞬間、アメリカの新しい大統領の肌の色が、性別が、歳がどうだかだなんてどうでもよくなっちゃいました。
アメリカ国民はなんて素晴らしい人物を自らの代表に選んだのでしょう。
彼の言う通り、私がおばあちゃんになった時には、いま私たちが抱えている絶望や不安は、すべて笑い話になっているのでしょう。いいえ、そうしなければならないのです。私たちの愛する、子どもや孫たちのために。
それはとても困難な事で、もしかしたら不可能かもしれません。
それでも、私は、誰か責任ある人に、こう言って欲しかったのです。
「私たちは出来る」と。
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by sweetmitsuki | 2008-11-06 06:23 | ぬくぬく引きこもり記 | Trackback | Comments(8)

観音さまのオッパイ

e0078674_188443.jpg紅葉が美しい季節になりました。
でも銀杏は臭いです。
秩父にある金昌寺という観音堂には、上半身裸でオッパイを赤ちゃんに玩ばせているという、とても珍しい観音像があるというので見に行って来ました。
観音様というと、十一面観音とか千手観音とか、沢山の観音様がいらっしゃるのですが、それらはすべて釈迦すなわち仏教の始祖、ゴータマ・シッダールタの化身で、当たり前の話ですが男性です。
ですから、オッパイのある観音様というのは本来の仏教の教義からすれば在り得ないのですが、ここはヤオヨロズの神々が住まう聖なる俗国ニッポン、そんな細かい事を気にしてはいけません。
それから、この観音様は江戸時代に御禁制を生き抜いた隠れキリシタンが仏教徒を装いマリア像を祀ったものではないかともいわれていて、マリア観音の愛称で親しまれています。
見ればなるほど、仏像というよりは西洋の彫刻のような趣ですが、京都の広隆寺の弥勒菩薩もこんな感じだったような気がします。
e0078674_2054591.jpgそれに、おさな子イエスに授乳するマリア像は、ヨーロッパでは古い時代に建てられた教会には最も代表的な礼拝像として安置されているのですが、16世紀の宗教改革の頃になると不適切なものとされ、それ以降は作られなくなります。
我が国にキリスト教が伝来したのがちょうどその頃ですから、この石仏がキリスト教文化の影響を受けている可能性はゼロに等しいでしょう。
考えてみれば、ニンゲンは哺乳類なのですから、文化の伝播がなくても、オッパイを与えている母子像が信仰の対象になるのは洋の東西を問わず当たり前の話なのかも知れません。
むしろ可変しいのは信仰というものが教義化され宗教に変化してゆく過程で、そういう当たり前の事が不適切なものとされ切り剥がされて失われていく事の方でしょう。
これは私の勝手な想像ですが、不適切というのはマリア様が胸を晒しているのがエッチだという以外に、イエス様も赤ちゃんの頃は普通の人となんら変わらずママのオッパイを飲んで大きくなったという事が「人はパンのみにして生きるに非ず」という教義に反目するからなのではないのでしょか。
キリスト教ではタブーは十戒といって10ありますが、仏教にはその半分の五戒しかなく、更に我が国ニッポンの神道に至ってはタブーそのものが存在しません。
舶来のお節介な神様は、幸せに生きるにはああしなさい、こうしなさいとうるさいですが、産土の意地悪な神様は、そんな事は自分で考えなさいとでも仰りたいのか、黙って静かに微笑んでいます。

おまけ

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この観音様が座っていらっしゃる蓮華座には蛙が彫刻されているので大天使ミカエルの像ではないのかという人もいるようですが、もし本当なら凄いシャレです。
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by sweetmitsuki | 2008-11-02 18:18 | おどろけー | Trackback | Comments(8)




手作り雑貨と原チャリ放浪と雑学で綴る、実践お気楽ライフ
by sweetmitsuki
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