mitsukiのお気楽大作戦


手作り雑貨と原チャリ放浪と雑学で綴る、実践お気楽ライフ
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神武天皇のY遺伝子

古事記における国譲り神話において、オホクニヌシが苦労して開拓した土地を、あとになってアマテラスが兵を送り込んで取り上げてしまうのは誰がどう考えても理不尽だと思うのですが、私は日本人は判官贔屓が好きだから戦いに敗れ隠遁したオホクニヌシのことを悪く扱うようなことを書かなかったのだろうと思っていました。
ところが、本当はアマテラスにもそれなりの理由があったにもかかわらず、それが古事記では削除されているからなのではないでしょうか。
鍵となるのは、一時期話題になった神武天皇のY遺伝子です。
神武天皇のY遺伝子がどこからきたかご存知でしょうか。
アマテラスは女性ですから、Y遺伝子を持ってません。
アマテラスの子のオシホミミの父親、つまりアマテラスの夫は誰なのかというと、オシホミミはアマテラスの誓(うけい)によって生まれた子なのでアマテラスに夫はいません。
ではオシホミミの子ニニギ(神武天皇の曽祖父)の母親は誰でしょう。
ヨロズハタトヨアキツシヒメという女神でカミムスビの子です。
ちなみに、カミムスビを漢字で書くと神皇産と書きます。
読んで字の如く、神武天皇以下歴代の天皇が受け継いでいるのは、カミムスビのY遺伝子なのです。
カミムスビは造化三貴神の一人でこの世を作った神様といわれ、、別天津神(ことあまつがみ)とも呼ばれ、ほかの神さまとは別格の存在です。
アマテラスはイザナギの禊から生まれた神の一人に過ぎず、神格からいっても、男系男子の正当性からいっても、本当に皇祖神と呼ぶべきはアマテラスではなくカミムスビのはずなのですが、それでもアマテラスが皇祖神だといわれているのは、アマテラスとカミムスビの関係が日本における天皇の在り方とそっくしだからでしょう。
本当に世の中を動かしてきたのは、決して表舞台には現れず、裏で実権を握っている一族で、天皇はいつの時代にも単なる飾り物に過ぎませんでした。
話を国譲り神話に戻しましょう。
オホクニヌシを助け、一緒になって国造りに励んだスクナヒコナも、実はカミムスビの子です。
カミムスビにしてみれば、自分の子のスクナヒコナの力添えがなければオホクニヌシが国を造るなど不可能だったといっても差し支えないのですから、夭逝したスクナヒコナに代わって孫のニニギに地上の統治権を要求したのは当然のことでした。
地上に兵を送ってまで地上の権益を欲しがったのはカミムスビであって、アマテラスは自分の子供や孫を戦場に送り出したくはなかったに違いありません。
ところが、カミムスビは自分の私事のために兵を動かすのは後ろめたいと感じていたでしょうし、だいいちそれでは兵は動かないと考えたのでしょう。
そこで、自分の孫のニニギが、アマテラスにとっても孫であることを利用し、挙兵はアマテラスの勅命ということにしたのではないのでしょうか。
いつの時代にも、日本人は戦争をするときこういうことをするものなのです。
国譲り神話を読むと、アマテラスが一方的に悪人として描かれていて、アマテラスの権威が著しく貶められているのはカミムスビの陰謀によるものなのではないでしょうか。
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by sweetmitsuki | 2012-12-25 19:50 | 古代史でポン | Trackback | Comments(4)

曖昧3センチ そりゃぷにってことかい ちょっ

e0078674_1426368.jpg埼玉県久喜市にある、関東最古の神社といわれている鷲宮神社に行ってきました。
関東最古というと、国譲り神話で知られる鹿島神宮、香取神宮よりも古い神社ということになりますが、ここに祀られている神様も国譲り神話に登場するので、もう一度国譲り神話をおさらいしてみましょう。

地上征服計画を思い立ったアマテラスは、自分の子供のオシホミミに治めさせようとしたのですがオシホミミは地上の王になるよりもママの傍にずっといたかったので地上には行かず、途中で帰ってきてしまいます。
仕方がないのでアマテラスはもう一人の子供、アメノホヒを行かせます。
ところがアメノホヒはオホクニヌシの人格に心酔し、恭順してしまいます。
子供が帰ってこないことにイラッときたアマテラスは、自分の子供を行かせるのをやめて、アマツクニタマノカミの子、アメノワカヒコに弓矢を持たせて遣わします。
武器を持たせたことから、平和的な交渉が不可能なら武力による制圧しかないとアマテラスも考えたのでしょう。
ところがアメノワカヒコも、オホクニヌシの娘シタデルヒメに惚れてしまいアマテラスの地上征服計画はまたしても失敗に終わります。
アマテラスは最後の手段として、屈強な武神タケミカズチを地上に送ります。
タケミカズチは浜辺に剣を突き立てて地上の神々を脅し、決闘を挑んできたタケミナカタに大怪我を負わせ、ようやく地上征服は成功します。
そこで、アマテラスは自分の子、オシホミミに地上に行くよう促しますがママのもとを離れるのが嫌だったオシホミミは、生まれたばかりの自分の子ニニギを代りに地上に行かせます。
そしてニニギの曾孫イワレビコが、神武天皇になるのです。


似たような名前の神さまがたくさん出てきて混乱してしまいそうですが、関東最古の神社、鷲宮神社に祀られているのはオホクニヌシに男惚れして家来になったアマテラスの子アメノホヒです。
つまり日本の神道はただの多神教ではなく国つ神(地上の神々)と天つ神(高天原の神々)によるハイブリットな多神教ということになり、このような神話が残されているということは関東に稲作をもたらしたのは、大和朝廷が成立する前の王朝の人びとだった可能性も考えられるのではないでしょうか。
それにしても、どこの国でも神話といえば「残虐な暴君に苦しめられている可哀相な人びとを助けるため勇敢な戦士が立ち上がった。」という筋書きになっているのが普通ですが、日本の神話はまるで正反対で、統治者として何の落ち度のないオホクニヌシからアマテラスは正当な理由もなく暴力で国を奪ったと書いてあるから不思議です。
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おまけ
鷲宮神社の痛絵馬と痛神輿
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by sweetmitsuki | 2012-12-24 15:31 | 古代史でポン | Trackback | Comments(4)

朝鮮の豆腐チゲと日本の湯どうふ

e0078674_13393063.jpgめっきり寒くなってきて鍋料理が恋しい季節になりましたね。
鍋といえば何といっても湯どうふがいちばんですが、日本人は湯どうふを取り皿に分けてつけ汁に潜らせてからでないと熱くて食べられないのに、朝鮮人は豆腐チゲをぐつぐつ煮えてる鍋から金属のスプーンで直接口の中に入れてどうして火傷しないんでしょうか。
実は日本人は豆腐をカタマリのまま食べようとするから熱いのであって、朝鮮人のようにスプーンで崩して食べればそれほど熱くないのです。
豆腐の食べ方ほど、朝鮮人と日本人で違うものもないんじゃないのでしょうか。
朝鮮人は豆腐チゲを、肉や野菜や魚介類をバランスよく加えて作りますが、日本人は湯どうふを、豆腐と昆布と水だけで作ります。
白菜と鱈を入れる人もいますけど、私にいわせればそれは王道ではありません。
それでは湯どうふは豆腐チゲに比べて粗末な料理なのかというとそんなことは決してなく、豆は丹波の厳選した豆を京で厳しい修行を積んだ熟練した職人が瀬戸内海の天然にがりと灘の伏流水で丁寧に仕上げ、昆布は利尻の昆布を、というように、理解できない人にはまったく理解不能なカスタマイズによってグレードはいくらでも上げられるのです。
まぁ、スーパーの豆腐でも充分美味しいんですけどね。(もちろん遺伝子組み換えでないとはっきし表示されてるものに限りますけど)
朝鮮人は豆腐チゲを1/3ぐらい食べたらご飯を入れて雑炊にして食べるのですが、日本人は湯どうふでそんなことしません。
もちろん日本人も湯どうふの残り汁を捨ててしまうのはもったいないので雑炊にしますが、そのときは鍋の中身を全部平らげてからにします。
湯どうふそのものも美味しいのですが湯どうふの茹で汁で作る雑炊もさらに美味しく、味付けは個人の好みによって異なりますが、私は鰹節と味噌で猫まんま風にして食べるのが好きです。
煮立ったらこれも個人の好みですが、私はあらかじめ別容器に割り入れて粗く溶きほぐしておいた卵を螺旋を描くように静かに入れ、葱と七味をトッピングして食べます。
素朴で淡白な味わいながらもしみじみ美味しく、日本人に生まれて良かったという喜びが心の底から湧いてくるこの味わいは、蟹や河豚では決して味わうことのできないものでしょう。
このように、朝鮮人は豆腐とほかの食材とのハーモニーを楽しむ「混ぜる」(ビビンバ)の文化なのに比べ、日本人は豆腐そのものの味わいを追及する「拘り」(オタク)の文化といえるでしょう。
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大久保コリアンタウンにて、
産地直送なのでこのプライス。
どうだ、韓国好きだろ。
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by sweetmitsuki | 2012-12-16 14:22 | 朝鮮の○○と日本の×× | Trackback | Comments(2)

死骸にまたがった男

ラフカディオ・ハーンの何がどう凄いのか一口で簡単に説明すると、日本という国の良さを海外に紹介するにあたって、世界最古の文学作品といわれている「源氏物語」ではなくって「平家物語」を持ってきてるところ。
普通、誰だってその国の文明の高さを喧伝しようと考えたのなら、いちばん華やかな中心部の宮廷文化に光を当てようと考えるのが当然で、辺境の海底を彷徨う亡霊の話を伝えようとはしないでしょうに。
ジャーナリストとして世界中を駆け巡ってきたハーンは「源氏物語」に描かれている煌びやかな京の都の佇まいや、そこで暮らす貴族たちの優雅な暮らしより、もっと美しいものを世界各地のいろんな都市で見てきたに違いありません。
ところが「平家物語」に描かれている人びとの慎ましさ、貞節、献身愛よりも美しいものを、日本以外のどの地でも見ることはなかったのでしょう。
文明の高さとは、中心部の都市のインフラがどれだけ整備されているとか、精巧な美術品が溢れているとか、明晰な頭脳を持つ学者が揃っているとか、そんなことではないとハーンは知っていたのです。
そんな日本贔屓のハーンですが、日本人の欠点についてこういいたかったんじゃないでしょうか。
他人の勤勉さや優しさに甘え、自らが果たすべき務めを怠り、その結果不幸を招いても反省せず、責任を誰かになすりつけようとする身勝手な輩が少なからずいる。
落語に登場する、放蕩三昧の末親に勘当され、出入りの職人の家に押しかけ居候している若旦那なんかがまさにこのタイプですね。
「船徳」「湯屋番」「紙屑屋」など、このタイプの男が登場する演目は沢山ありますから、昔の日本には相当いたのでしょう。
ハーンが集めた「死骸にまたがった男」という日本の古民話はこのタイプの男が主人公で、その身勝手さゆえに元妻の亡霊に祟られて殺されそうになるのを陰陽師に助けられるというストーリーなのですが、ハーンはその結びにこう記しています。
この話の結末は、どうも道徳的に満足できるようには思われない。この死骸にまたがった男が発狂したとも、髪が白くなったとも記録されていない。ただ、「男泣く泣く陰陽師を拝しけり」と述べられているだけである。この物語につけてある注記も同じように失望すべきものである。日本の作者はいう、「その(死骸にまたがった)人の孫、今も世の中にあり」
近年になって刊行された「小泉八雲全集」を読むと、ハーンの望み通りこの主人公は白髪になり廃人になる結末を迎えている話になっている本もあるのですが、現実にはこの男には孫がいるというのですから後妻を迎えてのうのうと生き延び天寿を全うしている、それが気に入らないとハーンは述べているのです。
ハーンの作品ではありませんが鶴屋南北の「四谷怪談」の伊右衛門や近松門左衛門の「女殺油地獄」の与兵衛なんかもこのタイプの男ですね。
ハーンが「死骸にまたがった男」を「四谷怪談」のような復讐劇に改編しなかったのは、こんなロクデナシを許してやれる女性の優しさも日本人の美点のひとつと考えたからなのでしょう。
ですが伊右衛門や与兵衛みたいな悪党はまだカワイイほうで、最悪なのは、このタイプの人物が国の政治や軍の指導者になってしまった場合。
壇ノ浦の合戦で安徳天皇のために命を捨てて果敢に戦った平氏の物語が今なお語り継がれているのに比べ、太平洋戦争で昭和天皇のために命を捨てて勇敢に戦った兵士の物語がそのような扱いを受けていないのは、敗戦後に開かれた裁判でこの国の指導者が自分の罪や責任を保身のために最前線で戦って死んでいった兵士になすりつけ、国民もそれを黙認したからではないのしょうか。
敗戦後、日本人は変わってしまい、多くの美点を失ったといわれていますけど、国民の勤勉さや優しさに甘え、自らが果たすべき務めを怠り、その結果不幸を招いても反省せず、責任を誰かになすりつけようとする身勝手な政治家や官僚の体質がまったく変わっていないのは、どういうことなんでしょうね。
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by sweetmitsuki | 2012-12-13 18:40 | おどろけー | Trackback | Comments(4)

本当はもっと恐ろしい雪女

e0078674_14332100.jpgラフカディオ・ハーンの描いた「雪女」の舞台は、雪深い北国ではなく東京の調布なんだそうです。
意外に思うかも知れませんが物語をよく読むと、山を生業の場にしている老練な木こりなら山で遭難しても経験豊富な知識から危機を切り抜けられそうですが雪女にあっけなく殺されてしまいますし、どうやらこの木こりは雪には不慣れだったようなのです。
それならば雪国の話ではなく調布の話のほうが納得がいきます。
ハーンはこの物語を海外で紹介するにあたって「調布の百姓から聞いた、日本では有名な話」と注釈を入れてますが、日本の昔話に雪女の出てくる話は沢山あっても、雪女が人間の男と結婚する話は実は一つもないのです。
そのため、この話はハーンの創作だといわれているのですが、それならば何故わざわざ調布の百姓から聞いたと断っているのかわかりません。
調布という地名の「調」の字は、古代の税制の租庸調の調のことで調布は古代から布づくりの盛んなところでした。
布づくりが関係して、日本では有名な昔話で、「雪女」によく似た話といえば「鶴女房」(鶴の恩返し)意外に考えられません。
ハーンはもしかしたら「鶴女房」を聞いて「雪女」を描いたのではないでしょうか。
話はちょっとずれますが、古代の布づくりについて「魏志倭人伝」に興味深い記述があります。
種禾稻紵麻蠶桑緝績出細紵縑綿
要約すると、倭人は麻を植えて綿を作っているというのですが、麻から綿が作れるわけがありませんし、だいいち、綿は暑い地域の特産品で日本では三河の僧侶が室町時代に品種改良に成功して栽培できるようになるまで国産のものはありませんでした。
そうなると「魏志倭人伝」の記述が正しいのなら邪馬台国では中国人が綿織物だと見間違うほど上質な布を麻から作り出す技術力があったということになります。
鶴女房が決して開けてはならないと念を押して誓わせた扉の向こうに、邪馬台国の謎が隠されているのでしょうか。
その謎を解く鍵は、調布の布多天神の境内にあります。
「布晒しの碑」という石塔が建っていて
多摩川に 晒す調布 さらさらに 何ぞこの娘の ここだ愛しき
という、万葉集に収められている東歌が刻まれていて、ここが日本の布づくり発祥の地だと記されているのです。
麻布は川の水に浸してよく揉むと硬かった麻の繊維は柔らかくなって綿布のようになるのだそうですが、農閑期の冬に行われていたであろうこの作業、想像を絶するほど過酷なものであったに違いありません。
鶴女房が自らの羽を引き抜き赤裸になった素肌は、凍傷で爛れた皮膚を連想させます。

e0078674_14493484.jpg動物が人間に変身する話は、西洋のお伽話にもあるのですが「美女と野獣」「白鳥の湖」「カエル王子」のように、魔女の呪いによって動物にさせられた人間が元の姿に戻るという話がほとんどで、日本昔話のように動物が種も仕掛けもなく人間に変身する話はあんまし聞きません。
そして日本昔話に登場する動物は宝物を授けてくれるなど人間より優れた存在として描かれているのに比べ、西洋では動物は人間より劣った存在として描かれている話がほとんどです。
ハーンはこの点に留意して、西洋で日本の古民話を紹介するにあたって物語の主人公を鶴女房から雪女に書き換えたのではないのでしょうか。
もう少し、「鶴女房」と「雪女」の違いを比べてみましょう。
鶴女房の夫は鶴を助けるという善行を施していますが、雪女の夫は特に善い行いをしたわけではありません。
雪は時として猛威を振るい人を死に追いやる恐ろしい自然現象ですが、同時に大地を潤し生命の恵みをもたらします。
その姿はハーンが作品で描いた、何も悪いことをしていない人間を殺したかと思えば特に善いことをしてもいない人間を助ける雪女そのもので、自然は人間のために神が作ったものだから人間が自由に開拓してもよいと考える西洋文明に疑問を持ち、自然は人間のためにあるのではないから人間が勝手に手をつけてはいけないと考える日本文明を支持するハーンは、この物語を単純明快な勧善懲悪で終わらせたくなかったのでしょう。
鶴女房は夫に自らの羽を織り込んだ宝物を授けますが、雪女は10人の子を設けても出会った時と変わらぬ美しいままという以外、夫に宝物を授けない点にも注目。
宝物を手にした男は、仕事を怠けるようになり贅沢な遊びを覚え、どんどんダメ人間になっていきます。
お金は人を幸せにするどころか逆に不幸にするだけで、家族の団欒こそが本当の宝物だとハーンはいいたかったのでしょう。
動物も人間も同じ生命の価値があり、山や森には精霊が住まう、そう信じ続けることができたなら、幸せはきっといつまでも続いたでしょうに、自然の恵みや女性の労働力を単なるモノ=搾取の対象として見てしまった瞬間、宝物は幻となって消えてしまうのでした。
e0078674_1518745.jpgハーンの生きた時代、日本は厳しい選択を迫られていました。
明治維新、文明開化、富国強兵、恰好のいい言葉とは裏腹に、その財政を支えていたのは輸出総額の1/3を超える生糸の生産で、貧しい農家に生まれた少女たちは製糸工場で過酷な労働を強いられ逃亡防止のために鉄格子が張り巡らされた寄宿舎で、地獄のような生活を余儀なくされていました。
正月を故郷で過ごそうと、雪の降り積もる険しい道中で行き倒れ、郷里の親との再会を果たせず死んでいった少女たちも数多いと聞きます。
そんな彼女たちの悲しい最期に、ハーンは雪女の面影を重ね合わせたのでしょうか。
今度の選挙でも平成維新とか平成の開国とか世界に誇る日本の技術力とか、そういう、言葉だけは格好のいいことを軽々しく口にする輩がたくさんいますけど、そんな連中にこの国の舵を任せていいんでしょうか。
投票に行く前に、もう一度歴史を振り返って、この国にとって本当の幸せとはなんなのか考えてみようと思います。
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by sweetmitsuki | 2012-12-09 14:25 | おどろけー | Trackback | Comments(4)

ささやかで新しい今日が始まる

e0078674_10145885.jpgプランターで10月下旬から育てていたラディッシュが、今日無事に収穫の日を迎えました。
ラディッシュは二十日大根とも呼ばれるのですが、季節がらか実際には一か月以上かかりました。
それでも晩秋~冬の栽培は虫の被害がないからいいです。
ラディッシュには夜盗虫という嫌らしい虫が集まり、昼間は土の中に潜っていて姿を見せないという知能犯ぶりを発揮し、夜になると葉っぱを喰い荒されてしまうのですが、今回はまったく発生しませんでした。
収穫間際になって、鳥に少し持ってかれはしましたけど、土の中で育ち具合のわからないラディッシュの収穫時の教え賃ということで納得しときましょう。
それにしても、土の中のラディッシュの熟れ具合がどうして鳥にわかるのか、そもそも住宅街のベランダのプランターにラディッシュが植えてあることをどうやって鳥が見つけたのか、鵜の目鷹の目恐るべしです。
ラディッシュはどうやって食べても美味しいのですけど、まずはそのまま葉っぱまでガブリ、これが新鮮でみずみずしく、まるで林檎を食べてるかのようにフルーティーです。
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次いで丸焼きにしてみました。
かっぱ橋で購入したミニチュアダッチオーブン、これが小さくても本物と変わらぬ遠赤外線効果を発揮し、ほくほくジューシーな仕上がりに。
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ピクルスにしてみました。
ひと晩置けば食べごろです。
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by sweetmitsuki | 2012-12-02 10:22 | 金魚鉢の中の宇宙 | Trackback | Comments(2)