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日本ヨイ国神ノ国

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日本人が教えたい新しい世界史
宮脇淳子 著
徳間書店 刊
なぜ日本人は満州や朝鮮、台湾に対して自虐史観と呼ばれる特別な感情を抱くのでしょうか。
それは、戦争に負けたから自然にそう思うのではなく、またそのように感じるのが道義的に正しいというわけでもなく、こうした考えは日本人特有のものなんだそうです。
この本によると、それは日本書紀の影響を受けているからで、実は私も以前から日本人の戦争嫌い&平和好きは日本書紀や古事記のせいだと思っていたので、これで自分の考えに確信を持つことができました。
さて、本書について感想を述べる前に、私がどうして日本書紀や古事記のせいで日本人が戦争嫌いで平和好きなのかそう思うのかについて述べさせていただきます。
日本書紀に登場する重要な人物(神様)といえば日本武尊(ヤマトタケル)が有名ですが実はこの神様、日本書紀はともかく古事記ではひどい書かれ方をされているのです。
子どものころから手のつけられない乱暴者で手を焼いた父親の景行天皇から「戦争で死ねばよい。」とばかりに敵地に行かされ、敵と戦うときにも正々堂々とはやらずに女に化けたり武器をすり替えたりと卑怯な手を使い、挙句に慢心して自ら宝剣を手放し、それが致命傷となって遂には故郷の地を踏むことなく惨めに朽ち果てるのです。
本書では、古事記は日本書紀をもとに作られたとしていますけどそれはまた別の話としてもう一人、日本書紀というか日本史の中でも最も重要な人物の一人である聖徳太子について述べてみたいと思います。
つい最近まで、聖徳太子は実在の人物であると思われていたのですが、日本書紀が創作した架空の人物であるという考えが現在では主流で、要は日本武尊と同じく神様だと考えられているようです。
その神様が何をしたのかというと、日本で最初に憲法を作り、その憲法の第一条に「和を以て貴しと為し」と平和主義を掲げ、さらには「忤ふること無きを宗とせよ」と戦争放棄まで謳っているのです。
神話であり正史でもある国の文書に、軍人がボロカスに描かれ、平和主義者が聖者として讃えられていれば誰だってそれが正しいと思うはずです。
ところが、本書では日本書紀のこのような記述は真実ではなく、日本書紀という歴史書が作られた経緯について考えてみる必要があるというのです。
日本書紀が作られた時代、アジアは大激動期でした。幾世代にも亘る戦乱があり、幾つもの都市が焦土と化し廃滅し、数えきれないぐらいの人が命を失いました。
戦禍を逃れた人々は、着の身着のままの姿で、一掴みの種籾を懐に抱き笹の葉のような小舟に乗り嵐に晒され荒波に揉まれながら海の彼方へ辿り着いたのでしょう。
そして、その地を新しい故郷と定め、二度と戦争に苦しめられることなく平和に暮らしていこうと決心したに違いありません。
だからこそ日本書紀には徹底して武力への嫌悪が綴られているのです。
天皇が万世一系だなんて嘘っぱちだ。という人がいますが、天智天皇あるいは天武天皇以降の皇室が滅びることなく現在まで続いていることに意義を唱える人はいないでしょうから、皇紀二千六百余年とはいかなくても控えめに見積もって千年以上皇室が続いていることに変わりはなく、これは世界でも例がないことです。
実はこの本、最初から読まずにとりあえず日本書記にについて取り上げられている章を読んだだけなのですが、それだけでなんだか胸の中で燻ぶってたものが晴れたような、とても爽やかな気分になれたのでした。

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by sweetmitsuki | 2017-02-15 20:59 | おどろけー | Trackback | Comments(8)