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千葉県いすみ市の市立中川小学校の裏山に、大戦中に建設された桜花の格納庫があるというので行ってきました。
桜花というのは、ドイツから導入したロケットエンジンを噴射させ、敵艦に突っ込んで自爆する人間爆弾です。 間違いのないよう書いておきますが、桜花はオスプレイのような操縦に問題のある兵器ではなく、操縦席に座ったら確実に死ぬ兵器です。 アメリカ軍は、嘲笑と侮蔑を込めてこの兵器をバカボン(馬鹿爆弾)と呼んでいました。 ロケットエンジンを積んでるといっても、当時の日本は制海権を失っており南方からの燃料輸送が途絶えていたためロケット燃料は希少で、10秒程度しか噴射できず射程距離はごく短いものでした。 くわえて訓練飛行ではもったいなくてロケット燃料は使えずグライダー飛行のみで、ロケット噴射はぶっつけ本番のたった一回だけだったので、これではどんなに優秀なパイロットでもまともに操縦できるはずがありません。 さらに桜花は着陸できるように作られてないので、訓練飛行では海面に胴体着陸するしかないのですが、若い未熟なパイロットには至難の業で、この時点で多くの殉職者を出しました。 この何の役にも立たない、載ったパイロットが死ぬというだけのガラクタを、日本は本土決戦の切り札として千葉県の山の中にいくつも配備していたのでした。 ヒロシマ・ナガサキの惨状を見ると、どうしてもっと早く戦争を終わらせられなかったのか怒りがこみ上げてきますけど、こんなものを見せられて、日本はまだまだ戦争を続け、さらなる惨劇を繰り広げようとしていたのかと思うと、本当にぞっとします。 死を覚悟して体当たり攻撃をしてくる日本兵は、物資において圧倒的に有利なアメリカ兵を恐怖のどん底に陥れたというのは、日本人がそうであってほしいと願う妄想に過ぎず、実際には機体の積載量を超えた重い爆弾を積み、操縦技術の未熟なパイロットが操る飛行物体を撃ち落とすのはそれほど難しいことではなく、9・11テロがそうであったように、日本兵の自爆攻撃はアメリカ兵の怒りに油を注いだだけでした。 それにしても謎なのは、桜花には本当に人間を載せる必要があったのかということです。 ドイツには、遠隔操作で動く自爆兵器があった(詳しくはコチラ)のですから、ロケットエンジンを導入できる技術があるなら、そっちを真似ればよかったんじゃないでしょうか。 思うに桜花とは、兵器ではなくって人身御供や即身仏とおんなじ呪術だったんじゃないでしょうか。 即身仏とは、江戸時代に流行した呪術で、飢饉や疫病に苦しむ民衆を救うために偉い坊さんが自ら断食し死ぬというものですが、仏教の経典にはそんなことは一切書かれてないですし、他の仏教国でそんなことはやりませんでした。 そして当たり前の話ですが、偉い坊さんが断食して死んだって飢饉や疫病は収まるものではありません。 公益のために個を捨てられる精神性や、科学が発達しても伝統的な風習を継承することは日本人の美徳ですから、戦争という絶体絶命の状況下におかれたとき、日本人はこういう行動に出てしまうのでしょう。 日本人は戦争をしてはいけません。他の国のように軍隊を持ってもいけません。憲法改正なんてとんでもない話です。
by sweetmitsuki
| 2012-08-14 16:44
| 東京大空襲を忘れない
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Comments(4)
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by
antsuan at 2012-08-14 21:16
言葉でやる戦争をきちっとやらなかったから、武力での戦争に突き進んだのであって、真の戦争責任は、幣原や広田などの外務官僚にあります。
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sweetmitsuki at 2012-08-15 06:19
江戸時代にはそれなりの医療が発達してましたし、甘藷など救荒作物を海外から導入していたのですから、疫病や飢饉のとき即身仏にすがったのは愚かなことだったと思います。
戦前も、それなりに民意を国政に反映させるすべはあったのですから、官僚や軍に責任を押し付けて、それで済むとも思いません。 世界の情勢に明るいこと、日本の課題について問題点をはっきり認識していること、巧みな政略家であること、3つの能力は、首相に限ったものではなく、国民一人一人にも求められるんじゃないでしょうか。
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saheizi-inokori at 2012-08-15 10:02
きな臭くなってきました。
国内外ともに。
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by
sweetmitsuki at 2012-08-16 05:59
佐平次さま
現在は過去の積み重ねで、その延長線を辿れば未来が見えてくると思います。 歴史を知ることは過去を知るだけじゃなくて、未来を知る手懸かりになると思うんです。 どうなってしまうんでしょう。今後の日本。
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