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mitsukiのお気楽大作戦


手作り雑貨と原チャリ放浪と雑学で綴る、実践お気楽ライフ
by sweetmitsuki
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この世をば わが世とぞ思ゑぬ 朔の 満ちたる ことも なしと思へば

今日は旧暦の十月一日なので、月は出ません。
正確にいうと、月は出たのですが、太陽とほぼ同じ方向に出たのですから、太陽と同じように朝昇って夕方沈んだので、見えなかったのです。
三日月がなぜ、夕暮れ刻に忽然と現れるのかというと、月は日毎に、太陽の4/5時間ずつ遅れて昇りますから、日中は太陽が眩しくて見えないのです。
満月のころになりますと、与謝蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」という歌にあるように、夕暮れ刻に太陽と正反対の方角に現れます。
これは偶然ではなく、太陽のちょうど正反対の方角に出るからこそ、太陽の光を全面に受けて真ん丸に輝くことができるのです。
その後どんどん月の出は遅くなっていき、十七夜のことは立待月といいまして月の出るのを立って待つのでこういいます。
十八夜のことは居待月といい、立って待つのは疲れるので座って待つからなんだそうです。
十九夜は臥待月といって座って待つのも辛いので寝て待つからそういうのです。
二十夜は更待月といいまして、更に待つのでそういうそうなんです。
と、ここまでは知ってました。
二十夜より月が経つとどうなるのか、今の今まで私は知らなかったのです。
当たり前の話ですが、月の出が遅くなればやがて日の出に追い越され、新月となるのです。
そんなことは少し考えればわかることですし、考えなくても空を見ればわかることです。
こんなことは別に知らなくても恥ずかしいことじゃあありませんけれども、問題なのはブログ仲間の佐平次さんが先日、朝、東の空に月を見た。というっようなことを書いていらっしゃいまして、私はお節介にも、東の空から月が出ても、陽の光が眩しくて見えないはずだから、西の空の間違いじゃないんですかとコメントしてしまったこと。
正解は二十五夜の月は有明月と申しまして、夜明け前に出るので、東の空に朝のまだ明るくなりきらないころには、太陽の少し先に月が見えるのです。
悪気はなかったのです。
ただ、常々この人のブログを拝見する毎に「この人、論は立つけど科学的な事には疎いなあ、疎いくせに変に首を突っ込むから心配だなあ。」と、思っていたので、ついお母さん的な気分でコメントしてしまったのです。
本来ならそう思うこと自体失礼なことです。本当にすみません。
ごめんなさい。

by sweetmitsuki | 2014-11-22 19:10 | ぬくぬく引きこもり記 | Trackback | Comments(2)
Commented by saheizi-inokori at 2014-11-23 10:58
科学的なことにも弱いし論もたちません。
Commented by sweetmitsuki at 2014-11-24 05:38
佐平次さま
昔の貴族が花鳥風月をなぜ歌にしたのかというと、それはもちろん風流を楽しむためなのですが、それ以前に、彼らは農業指導者として民衆を率いるため、より多くの農作物が収穫できるよう、自然界に起きる森羅万象のすべてを記録しておく必要があったのだと思います。
昔は、今よりもずっと科学と信仰が融合した世界だったのでしょう。
それがいつしか和歌は遊びの道具となり、民衆のことなど考えなくなり、信仰も飾りになってしまいました。
科学なき信仰はまやかしで、信仰なき科学は国を滅ぼします。
実際、遊びに耽っていた貴族たちは、地方部族の武装蜂起によって滅んでしまいました。
今も昔も、人間のやること変わりはないのではないのでしょうか。
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