mitsukiのお気楽大作戦

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君がいた夏は遠い夢の中

e0078674_225396.jpg私が天皇に対して抱いてるイメージを忌憚なくひと言でいうなら、それは「俗世間と乖離した存在」ということになります。
これは、天皇制に興味のない人、天皇制を疑問視している人、あるいは、皇室の正当性を感じている人にも共有できるビジョンなのではないでしょうか。
2013年、80歳の誕生日を迎えた天皇は、記者会見で次のようなことを述べています。
「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いております。また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います。」
この言葉は、安倍晋三なる自民党総裁のいう「戦後レジームからの脱却」を真っ向から否定しています。
さらには、今年の正月、新年の感想として「東日本大震災からは四度目の冬になり、放射能汚染により、かつて住んだ土地に戻れずにいる人々や、仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々も多いことも案じられます。」と述べていて、これも、原発事故はすでに収束した。という政府の発表を真っ向から否定しています。
私が、矢部 宏治 氏の著「戦争をしない国 明仁天皇メッセージ」(須田 慎太郎 写真、小学社刊、Amazonはコチラ)を読んで、しきりに面白いを連発するのは、安倍晋三なる自民党総裁が取り戻そうとしている「天皇を中心としたかつての日本」の中心に据えるべき今上天皇が、真っ向からそのことを否定していることを、見事なまでに 正鵠を射て指摘しているからなんですよ。
つまりは総理大臣と天皇陛下のどっちかがウソをついてるんですねい。
もしも安倍晋三が、天皇を中心としたかつての日本を取り戻したいのなら、皇居に侵入し陛下の寝室から神武天皇のY遺伝子を盗み出し意のままに動くクローンを作らなければならなくなります。
これが笑わずにいられるでしょうか。
ですが、どこか遠い国の話なら、笑って済ませられますけど、これは自分の住んでる国の出来事です。いつまでも笑ってはいられません。
私が、どうにもこうにも気に入らないのが、この本を読んだほとんどの人が「天皇陛下は私たち護憲・脱原発派の味方だ。ばんざーい。」と、無邪気に拍手喝采してること。
天皇制と民主主義は矛盾するもんだったんではないですかえ?
それに、最初に述べたとおり天皇は世俗とは乖離した存在、もしも天皇制に疑問を持つ人なら、そのような事に天皇の力を借りるべきではないですし、皇室の正当性を主張する人なら、そのような事で陛下を煩わてはいけないはずでしょう。
どちらにしても答えはひとつしかありません。
天皇制と民主主義は矛盾すると、申し上げはしましたけど、国連の常任理事国であるイギリスにも王室はありますし、かつての連合国で今も王室の続いている国は珍しくありません。
ただ、第二次世界大戦で枢軸国だった国で君主制が残っているのは日本だけです。
そのことを真摯に受け止められるなら、日本の進むべき道は、もう決まってるのではないのでしょうか。
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by sweetmitsuki | 2015-11-04 03:31 | 家の裏で原発が死んでる | Trackback | Comments(2)
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Commented by saheizi-inokori at 2015-11-04 09:23
自分の気に入ることを言おうが反対のことを言おうが天皇に期待したり利用してはまた戦前に逆戻りですね。
Commented by sweetmitsuki at 2015-11-05 06:19
佐平次さま
半面、ここまで政治がおかしくなると、天皇にしか期待できなくなってしまうのではないかと恐れています。
安倍が憲法を改正できないのは、そのような事をしたら、天皇が「退位」してしまうのではないかという懸念があるからなのではないでしょうか。
そして皇位継承者の誰もが「即位」しなければ、安倍が取り戻したい「天皇を中心とした日本」の中心となるべく天皇がいなくなってしまいます。
安倍は本気でクローンの天皇を作ろうとしてるのかも知れません。