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「ゲゲゲの鬼太郎」というキャラは原作者の水木しげる氏のオリジナルではなく、別の作家の紙芝居劇を継承したもので、その紙芝居もラフカディオ・ハーンの「飴を買う女」を脚色したものなんだそうです。
昔、飴屋に真っ青な顔をした女が尋ねてきて、飴を1文分買っていった。翌晩も、翌晩も1文分づつ買っていく。ところが女が本物のお金を払ったのは最初の6日間だけで、7日目の夜からは女が渡した一文銭はいつの間にか樒の葉っぱに変わってしまっていた。 不審に思った主人が女の後をつけると、女は寺の山門をくぐり、本堂裏の新しい墓に消えた。 翌日、その墓を掘り起こすと、墓の中には、女の死体の横で元気そうな赤ちゃんが生きていた。(飴を買う女より抜粋) この赤ん坊が鬼太郎という設定で、鬼太郎にお母さんがいないのはそういう理由からです。 この伝承は、日本各地にあって(落語のネタにもなっています)、母親が六道銭(三途の川の渡し賃として棺に納めるお金)を使い果たしてしまった後のエピソードには様々なバリエーションがあり、ラフカディオ・ハーンの著作とはちょっと違うのですが、神仏にも人情にも頼らず幽霊になって化けて出て来るアクティブさが好きなので敢えて妖術を使った話を選択しました。 さて、京都には幽霊に飴を売ったという飴屋が今なお営業中なんだそうです。 東京では新宿伊勢丹で、税込み525円で売っています。 新宿に来たついでに、大久保にある小泉八雲記念公園(詳しくはコチラ)に立ち寄ってみました。
by sweetmitsuki
| 2008-04-25 21:13
| おどろけー
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Comments(4)
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saheizi-inokori at 2008-04-26 09:16
とんだところで落語が出てくるのですね。
日本人の深層心理にはこういう噺があるのですね。 八雲公園も知りませんでした。
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マロン
at 2008-04-27 14:28
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mitsukiさん、久しぶりです。
飴の話し、面白いです。 マロンは不二家のミルキーが大好きです mitsukiさんは、なんの飴が好きですか? mitsukiさんのイメージだと「昆布飴」でしょうか。
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sweetmitsuki at 2008-04-28 06:31
佐平次さま
いま角川ソフィア文庫の「新編日本の怪談」読んでいて、怖い話ばかりなのですが、幽霊や妖怪が化けて出てくる理由が恨みや憎しみではないところが面白いです。
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sweetmitsuki at 2008-04-28 06:37
マロンさま
お久しぶりです。 前にコメントをくれたのは一か月前でしたね。私は べっこう飴が好きです。 こういう、素朴な味が好きなんですよ。 だって、懐かしい気分になるじゃないですか。 ろまんちっくですね。
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