mitsukiのお気楽大作戦

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2010年 08月 28日 ( 1 )

GHQが担いだ神様

前回紹介させていただいた二宮金次郎の事が気になったので小田原まで行ってまいりました。
小田急線栢山駅で下車し、駅でもらったイイカゲンなシンプルな地図(平成14年11月作成)を手に、迷いに迷いながら道草を楽しみながら金次郎の生家をはじめ、ゆかりの深い史跡を探訪。
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(清流にしか棲まない川トンボが多く飛び交う報徳掘。取水溝ではなく冷たい地下水を取り除くために作られた排水溝です。この工事で永年により苦しめられた冷害は除かれ、米の収穫が倍増しました。)
金次郎の生家から、彼が薪を背負って運んだ小田原城下まで歩いて散策するつもりでいたのですが、隣の富水で再び電車に乗り小田原まで。
どうも金次郎は「地元では名士」という訳ではなく地元の人も、大人になってから何をしたのかはよく知らないみたいです。
新しく引っ越してきた人が多いせいかも知れませんけど。
e0078674_2227321.jpgGHQのインデボーデン少佐は二宮尊徳を「私の見るところでは、世界の民主主義の英雄、偉人と比べいささかの引けもとらない大人物である。」「尊徳の考え方と、われわれ米国人が民主主義の基礎と思っている独立宣言書の核心との間に、いささかの開きも私には認められない。」「祖先のうちにこのような偉大な先覚者をもっていることは、あなたがた日本人の誇りである。」「尊徳の教えをあなた方の祖国日本再建のため用いることはあなた方の義務であると同時に権利でもあろう。」と大絶賛していますが、彼は強烈な反共主義者で占領期間中、日本のマスコミ(新聞・雑誌・NHKラジオなど)に君臨し、その絶大な権力を駆使し、反共思想の導入、レッドパージの強行などで辣腕を振るった事で知られていて、革命を唱えたり権力に逆らったりせず与えられたパラダイムの中で荒廃した村を復興させ多くの農民を救済した二宮尊徳は、アメリカの都合が良いように日本人の脳内を変革させるのに、うってつけの人物だったのでしょう。
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(小田原駅前にある金次郎像が読んでいる本の中身、難しい漢文ですが尊徳はこれを「譲って損なし奪って益なし」と邦訳しました。)
尊徳の教えは、やれば誰にでも出来る事ですが、やり遂げるのは並大抵ではない事ばかり。
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。」 とはいいますけれども(economyを経済と翻訳・造語したのは福沢諭吉で、二宮尊徳の没後10年の事ですが、そんな細かい事を気にするのは止しましょう。)古今東西を問わず、宗教と金儲けが絡むとロクな事にはなりません。
具体的な例を挙げるとアブないのでしませんけど。
それを実践してみせたのだからやっぱし金次郎は全国の小学校に銅像が立つほどの偉い人なんですね。(二宮金次郎の銅像は戦時中金属が不足したため、国策として銅像の供出を命じられ赤いタスキを掛けられ『出征』し、武器弾薬に姿を変え『特攻』を遂げたため残っていません。現在あるのはその後作られたコンクリート製の像。)
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(お昼にいただいた小田原名産デラックスこゆるぎ弁当。「こゆるぎ」は地名の「小田原」がその昔この地域の名称「小由留木」を読み違ったところから始まったとされる説から命名されたそうで、では、「こゆるぎ」とはどんな意味なのかというと、そこまでは分からないそうです。)
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by sweetmitsuki | 2010-08-28 23:52 | 史蹟で歴史のお勉強 | Trackback | Comments(4)