mitsukiのお気楽大作戦


手作り雑貨と原チャリ放浪と雑学で綴る、実践お気楽ライフ
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2018年 03月 01日 ( 1 )


デボルム前夜

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「朝鮮と日本に生きる」(金時鐘著、岩波新書刊)ようやく読み終わりました。
本は泣けるものとはいいますけど、こんなに涙を流して読んだ本は初めてです。
これが作り話ではなく本当の話だと思うと胸が痛くなり、こんな目に遭ったらどんな気分だろうと考えると恐ろしくて身震いしました。
たとえば奴隷として生まれて家畜以下に扱われ、理不尽な暴力を受ければ、残虐な支配者やそんな社会を憎むべきなのでしょうけど、未来を託し明日を共に夢見た同胞と争い闘い殺し合わなければならないのなら、誰を憎んだらいいのでしょうか。
とはいえ、こんな本が出版されるようになったというのも、社会が変化したひとつの証といえるのでしょう。
社会が変化したというのはファミレスの看板メニューにチーズタッカルビといった韓流グルメが登場し話題となったり、K-POPが巷に溢れたり、オルチャン(美顔という意味の朝鮮語)ファッションが流行ったりするというような表面的なことではなく、もっと中身のあることだと思うのですが、表面的なことのほうが目に見えてわかるのでわかりやすいと思います。
オルチャンファッションなどは、そのいい例ではないでしょうか。
オルチャンファッションを知らない人のために説明しておきますが、韓国発祥とはいえエスニックな要素はまったくないのでどこがどう韓流なのかうまく表現できないのですけど、日本人が普通しないファッションといえば、雰囲気だけでも理解してもらえるでしょうか。
オルチャンファッションの特徴として、お金を出来るだけかけないというのがあり、経済的に厳しくて高い服は買いたくても買えないという切実な理由からなのですが、どこかの制服のように高い服を着れば中身もよく見えると勘違いしてる輩よりは100倍賢いです。
もうひとつ、「キレイ」より「カワイイ」を優先させているというのがあります。
どうしてかというと、いわゆる「美人」になるには生まれつきの素養という本人の努力では補えないものが必要不可欠なのですが、「可愛い」は頑張り次第で誰にでもなれるからです。
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これはチーズタッカルビなどの韓流グルメもロジックは同じで、あれはただの鶏肉の野菜炒めに過ぎず、お世辞にも豪華で贅沢な御馳走とはいえません。
そこを頑張りと努力で補って貧相な料理を簡単なアレンジで貧相に見えなくしているのです。
つまるところ、厳しい競争を勝ち抜いて一握りの選ばれたエリートになるより、みんなで仲良く楽しく暮らすという、ライフスタイルのパラダイムシフトといえるのではないでしょうか。
金時鐘氏はこのような現象を「滲み」と呼んでいますけど、文化の混成に必ずしもエスニックな要素は必要ないのです。
チーズタッカルビはコチュジャンという朝鮮由来の調味料を使いますし、なにより料理名が朝鮮語ですが、カルボナーラチキンに至っては韓国由来の要素はまったくありません。
チキン南蛮が、日本で生まれた料理でありながらエスニックな要素を持たないのと似たようなものです。

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今朝の嵐が嘘のような青空の十四夜、デボルム(旧正月から初めての満月)は明日ですが、春の天気は変わりやすく、明日も必ず晴れるとは限らないので今日のうちにお月見を済ませておきました。
秋とは違い、春のお月見はナッツなどの木の実をバリボリ音を立てて食べます。
これは、元々は新春を祝うよりもまず、春麦の収穫がまだ訪れない今の時季、食べるものに困らないようにするための昔の人の知恵なんだそうです。
いよいよ待ちに待った春の到来です。


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by sweetmitsuki | 2018-03-01 19:08 | 朝鮮の○○と日本の×× | Trackback | Comments(4)